車のボディーがザラザラ? 鉄粉が与える塗装へのダメージとは

車のボディがザランザラン~ 洗車時に気になる厄介なヤツ?

おいおい、ちょっとなにこれ? ボディを触るとザランザラン(泣

洗車の時になんだかザランザランする、気になる厄介なヤツ(+_+)

いきなり結論ですが、このザラザラする正体のほとんどは鉄粉です。

今回は、そんな厄介なヤツ(^^; 鉄粉のお話です。

鉄粉でザラザラ 一番気になる愛車への影響は?

車の塗装面の付着物で意外と多いのが鉄粉ですが、この正体は「空気中に含まれて飛んでくる鉄の粉」 です。

よく鉄粉が塗装面に刺さる?って聞いたことがあると思いますが、付着したまま鉄粉を放置すると、雨や夜露などの水分が加わることで、酸化し錆びながら塗装の中に進入して行きます。

濃色車では分かりにくいですが、淡色車など(ホワイト車)の場合、よくよく目を凝らしてみてみると、茶色い点々が確認できることがあります。

まさにザラザラした鉄粉の正体ですね~

これによって大切な愛車が錆びる事は有りませんが、水切れが悪くなったり汚れが引っかかったりなど洗車時には気になる厄介ものです。

どうして鉄粉がつく? 刺さる?

その主な原因は

ブレーキダスト
電車の線路沿い
幹線道路沿い
製鉄所などの工場近郊

鉄粉が付着する要因は色々ありますが、主な原因はブレーキダストや電車の線路が近い場所、製鉄所など工場付近の大気中に鉄を含む粉塵などが原因です。

一番身近なのはブレーキダストだと思いますが、もちろんブレーキを踏めば自分の愛車からもでますね。

このブレーキダストの場合、フロント部分より、リアバンパーやバックドアパネル、トランクなどのリア周りの付着が多くなります。

雨の日に走るとフロントより、リアのほうが酷く汚れますが、これは走行中に風を巻き込むため。
鉄粉も同様です。

そして線路付近ですが・・・ 電車はレールも鉄、車輪も鉄、これで鉄粉がでないわけないですね(>_<)

特にカーブ付近や、ブレーキングポイントが酷いとされています。

線路を見ればわかりますが、枕木の敷石など錆びたように茶色になってるかと思いますが、まさに鉄粉が酸化して錆びた状態です。

敷石をひいた直後はごく普通の石の色、ねずみ色ですが時間とともに変色していきます。

それから意外と知られてない? のが工場などの煙突から出る煙ですね~

ただの煙なら鉄粉が付くことはないと思いますが・・・

製鉄所など工場付近は、煙突からでる煙の中に、鉄を含む粉塵が混ざってるのが原因と言われてます。

気になる対処法は?

夏などボディが熱くなる時期は小まめに洗車をしましょう~
(炎天下での洗車は避けてください。ボディが熱くない早朝がお勧めです)

夏の塗装表面温度は、ビックリするほど高温になります。

濃色車、特にブラックカラーなどで80℃前後、ホワイトカラーでも60℃近くまで上がります(>_<)

当然、塗装面も寒い時期に比べ、熱の影響で柔らかくなっている夏場は鉄粉も刺さりやすくなっています。

とはいえ、付着して直ぐに刺さるのではなく、ある程度の時間をおいて塗装面に侵入していきますので、定期的に洗車することで鉄粉が刺さるのを減らす事ができます。

もちろんコーティングは非常に有効で、鉄粉が塗装面に刺さるのを遅らせる効果があり、初期の段階では簡単な洗車で洗い流す事ができます。

適度な洗車(月に2~3回)をして頂ければ、塗装面に刺さる鉄粉はかなり減らせますが、残念ながら完全に防ぐことはできません。

なんだかボディがザラザラしてきた、よく見ると茶色い小さな点々があるなど、気が付いた際にはお早めにご相談ください。

コーティング施工済みのお車であれば、施工して頂いたお店で鉄粉除去を含めたメンテナンスをご相談されるのが一番かと思います。

もちろん当店では、鉄粉除去を含めたメンテナンスを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください!

コーティングされてないお車で、ご自分で何とかしたい時、方法としてトラップネンドか鉄粉除去剤のどちらかになるかと思います。
しかし、このどちらとも塗装面に少なからず悪影響を与えますのでご注意ください!

ネンドより鉄粉除去剤のほうが比較的簡単で失敗がないと言われてますが、ボディカラーや劣化状態により変色したなどの報告も聞いております。

一部のボディカラー(1コートソリットなど)や経年劣化の進んだ塗装(チョーキング現象)、酸化してクラックの入った塗装などのお車に使用される際は特にお気を付けください。

そしてネンドでの影響はキズが入ることですが、特に濃色車は目立ちますので確認しながら少しづつ行ってください。

最後にネンド使用時に少しでもキズを減らす方法を!

ご自分でトラップ粘土を使う場合は、淡色車でも必ず濃色車用(ノーコンパウンドやコーティング車用など)を使ってください。

全色車対応のネンドは絶対にさけましょう~

そして・・・決してそのままでは使わない。ここが肝!

まず、粘土を使う前に必ず数分間お湯につけてください。冬は熱湯でもOK! 火傷に注意(+_+)

こうする事で、粘土が柔らかくなりボディに入るキズを少しでも減らす事ができ、鉄粉も除去しやすくなります。

そして、水を流しながら力を入れず、均等に優しく滑らすように動かしましょう~

少しでも粘土が硬くなってきたら、またお湯につける。 この繰り返しです! あっ・・・火傷に注意ですよ(^^;

この方法で使って頂ければ、少しはキズを軽減できてスムーズにネンドを使って頂けると思います!

とはいえ、トラップネンドは必ずキズが入りますので、使用される際は自己責任で使ってください。

コーティングされてるお車は、必ず施工されたお店にご相談くださいませ!!